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  • 鈴木大樹

事故物件での遺品整理。

こんにちは。

遺品整理士の鈴木大樹です。


今回はちょっと真面目な話です。


先日、雨の降る中神奈川県内で整理作業がありました。

片付けの業者さんと共同作業だったのですが、

現場の説明の際に、「事故物件だからね」と。


特殊清掃系ではないにしろ、

嫌な予感がしました。


が、

到着してみると、

建物の外観はとてもきれいで、

築年数的には数年程度の物件かと思われます。


ひょっとすると中はすごい事になっているかも・・・。

外観は綺麗でも中がすごい物件は結構あります。


いざ入室。


正直、イメージとかけ離れた状態でした。


・・・綺麗すぎる。

生活感があまり感じられないような部屋で、

ゴミというよりホコリ一つ落ちていないような部屋でした。

おそらく遺族の方が清掃されたのだと思います。


早速仕分け作業に入ります。


今回は私が依頼を受けた訳ではないので、

亡くなられた方がどうとか、そういう話はありません。

そもそも依頼者の事は話せません。

頼まれた個所を仕分けていきます。


冷蔵庫の中には食材が入ったまま。

お手製のおにぎりなんかも入っておりました。

一つ一つ確認しながら作業をしていきます。


ポーチや鞄、缶ケースなどがある場合には、

金品などの貴重品が入っている可能性があるので、

開けて確認させていただきます。


そして、棚に入っていた缶ケースを開けると、

そこには薬が数種類。

どれも心を落ち着ける作用のある薬でした。


後にベッドサイドに置かれたゴミ箱の中からも

同様の薬が出てきました。


メモ帳やノート、手帳などもあり、さっと目を通します。

もちろん中身を見て何をするではありません。

故人が遺言として書いている物があるかもしれないので確認します。


とあるメモ帳にいろいろと記されておりました。

その日あったことや、心身の状況が書き記されており、

故人は様々な重圧や自身の事で悩み、苦しんでいたのだと。

数ページ読んだだけでかなりの苦悩がうかがえました。


作業を終了し、その帰り道、

同行の業者さんと少し話をしました。

亡くなられたのは若年の方でした。

周囲の人間に何かできることはなかったのか。


結局、死因はわかりませんので、

あまり話すことはありませんでしたが・・・。

作業中は大雨でしたが、

帰りの道すがら、

雨は止み、雲の隙間から覗く太陽がまぶしかったのが

やたら印象的でした。


もし、これを読んでいる人で、

苦しんでいる方がいたら、

なんでもいいです。

相談してください。


遺族の方、関係者の方、友人。

遺された方が一番つらいと思います。


遺品の整理でなくても大丈夫です。

話をするだけでもいいです。

遺族の方でなくてもいいです。


誰にも言えない事、一人では考えられない事。

苦しんでいることがあれば、

是非ご相談ください。


今回はこのあたりで失礼いたします。

ここまで読んで下さってありがとうございました。


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